SPECIAL 登山ガイドのパッキング
-
1.パッキングの重要性
パッキングは、1日の行動計画をデザインする作業です。
どこに何を入れるか、重さをどう分散させるか──バランスよくパッキングすることで自然豊かな登山道や稜線を安全に歩くことができ、確実な下山にもつながります。
さらに、必要なものを素早く取り出せる工夫は、休憩や対応に無駄な時間をかけず計画どおりに山行を進めるためにも重要です。 -
2.ガイド装備紹介
私が持つ装備は、お客様の安心と安全を守るために選び抜いたものです。
季節やルート、天候などを考慮し、数多くの道具の中から山行に適した装備の組み合わせを整えます。
防寒具やファーストエイドキット、ロープやカラビナなど、安全確保に欠かせない道具は、登山ガイドとしての経験はもちろん、消防士時代に培った判断力も活かしてパッキングしています。 -
3.テント泊縦走の経験から
日帰り、山小屋泊、テント泊縦走──それぞれで必要な装備や持ち方は異なります。
私は多様な山行経験から、装備量と快適さのバランスを取ることができるパッキングのデザインを磨いてきました。
初めてのテント泊に挑戦する方や荷物の軽量化に悩む方も笑顔あふれる山行になるよう、「何をどう持つか」を一緒に考えてサポートします。 -
4.天気の変化に対応する
山の天気は、短時間で劇的に変わることがあります。
晴れ予報でも、急な雨や冷え込み、強風に晒されて危機的な状況に陥ることは珍しくありません。
だからこそ、急な天候変化に備えた装備と即応できるパッキングを常に心がけています。
それが、どんな状況でも安心して山を楽しみ、確実に下山するための備えとなります。