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中国地方最高峰の伯耆富士大山に登る

伯耆富士は鳥取県大山の別名

 鳥取県民に愛されている大山(だいせん)に登ってきましたが、これで何回目なんだろうなと。
 中学生のときに登ったのが初めてだったと思うんですが、10回以上20回未満は登ってるんでしょうか?
 私の大山登山歴なんか知らんわな、どうでもええわそんなこと笑

 ということで、今回はオーソドックスに夏山登山道を登り下りです。

 山頂の避難小屋に売店ができてるってことだったので、それを楽しみの一つとして、まあ他にもあるんですが、山ってほんとなんて楽しみなところなだろうなってね。
 楽しみ方は人それぞれ、目的もそれぞれ、思いもそれぞれ、登り方もそれぞれ、装備もスピードもなんやかんや全部それぞれなんですね。

 夏山登山道の登山口から大山頂上の弥山を目指します。
 登山口はここです。

 近くの駐車場ですが、朝方はいつも満車なイメージですね。
 今回はたまたま1台分が空いていたので駐車することができましたが、お車でお越しの際は、満車かもな〜を頭に置いておいて、2つめの駐車場を見据えておくとよいでしょう。

 ということで、キャップをカポ、靴紐をピシッと結び、ザックを背負ってカチッカチッシュルーッとベルトを締めて登山者の出来上がり笑、出発です。

登山届をお忘れなく

 ここで忘れちゃいけないのが登山届けです。
 何があるかわかりゃしないので、一応ではなく、マストとして提出します。
 コンパスというアプリでも登山届が出せるので、選択肢のひとつに入れておいてもいいと思います。
 今回、私は紙ベースで提出しましたが、富山県の雄山に登ったときは、コンパスも併用してみました。
 ああっと、登山届の写真を撮影しておけばよかったですね。
 見たことない人や書き慣れない人にとっては少々内容が濃ゆいと思うので、事前に「こんななんだ」って把握しておくと、登山開始までがスムーズにいきます。
 なぜかというと、登山届には、ルートや時間、装備などを記載するところがあるので、きちんと自分自身やパーティーのことを把握しておかなければ、記載内容をそこで考えて書くことになるので、時間がかかっちゃうんですよね。
 なので、まずはきちんと登山計画を立てる。それから登山届を提出する。
 ですね。
 今まで何にもなかったから、大丈夫だろうと、そういう気持ちもゼーローじゃないんですが、事故とかって、そういうことって、慢心したり油断したとき、準備不足だったときに起こるもんだと感じているので、紙1枚と身体生命を天秤にかけることもないでしょう。
 それに、何かが起これば「楽しい山(登山)」が「悲しい山(登山)」に、「愛する山(登山)」が「憎い山(登山)」に変貌してしまうのかもしれません。
 そんなこと誰も望んでいないですよね。
 自分の身体生命やパーティーの身体生命を守る行動が取れる登山者に、自分自身がなりたいし、このブログがそのきっかけの一つになってくれると嬉しいなと。

 さてさて、登ろう、登ろう、ですね笑

登山道はアップデートされ

夏山登山道3合目
雲がある山がある秋が近づいてきている

 もういきなり高所ですね笑
 夏山登山道がとても歩きやすくなっていたからです笑
 木の根がズワーっと、はりめぐっていたところに丸太が組まれていてとっても歩きやすくなっていましたね。
 大山を様々な取り組みで保護保全されている皆様には、ほんとに頭が下がります。
 いずれその活動に私も加わってみたいなと、始められることから始めてみたいと考えています。
 なにせ自然を荒らしているのは我々人間なのだもの。

 大山の景色は標高を上げると少しずつ変化していきますが、視界が開けてくる感じでしょうか。
 段々と目の前を遮る木々の背が低くなってきて、ゴツゴツとした火山灰岩が露出してきてオレの出番だよと。主張してくるわけですよ。
 これがねー、めちゃめちゃ格好いいわけです。
 大山の北側の壁「北壁」ですね。
 圧倒的な迫力です。

大山「北壁」の雄大な姿
6合目には避難小屋があって、そこからの眺望はこれまた最高にGOOD VIEW

 大山6合目以降は角度が急なところ、足場がかなり不安定なところなどがあり、少し苦労する場面もありましたが、ずーっと見えている美しい景色に癒されながら登れたので、割とスッと登れましたかね。

 ただ、山の天気は崩れやすいってのはほんとで、今回も8合目まで晴れてた天気が、9合目に差しかかったときに曇りへ反転してしまい、山頂に至ったときには辺りはガスガス・・・

 なので、美しい大山ブルーを見ることが・・・・できましたー笑

 実は、昼食を摂っているときに、ガスが抜けてきて、ついには弓ヶ浜半島や島根半島まで見渡せるほどになり、でもこれも一瞬で、またあっという間にガスの中に逆戻りでした。
 いや〜山のこの秒で変わる景色っていうんですかね。
 なんかワクワクしますね。
 雲一つないスッキリとした大山ブルーを望みたかったとは思いますが、でも、それだと景色が変わらないんですよ。
 雲一つない青空なわけですから、写真を何回何枚撮っても同じ風景なわけです。
 雲があると違いますよ〜笑
 行ってみれば1秒で景色が変わるわけですからね。

天気が変わりやすいのは山の常だが悪くなるばかりじゃない


  動画は岩美町の空をタイムラプスで撮影したものです。
  秒で変化する空の様子が美しいですね。
  雲のある空、好きだなあ。

https://youtu.be/Sn2yeYGDUuw
タイムラプスで雲のある空を撮影

 秋の宝石箱

 さてさて山頂まで登ってくればお腹が空いてくるってもんですね。
 秋の味覚をふんだんに、栄養も写真も取りま栗です・・・取りま栗

秋を詰め込んだ宝石箱や〜
大山頂上の石碑もアップデートされていました

入っちゃダメ

 大山頂上の写真ですが、私の左手(写真で見る右側)には植物が保護されている様子が写っていると思います。ちなみに山道は、ないです。
 ここ、立入禁止なんです。
 ここ、入っちゃだめです。
 この先、めっちゃ崖です。
 お望みの写真なんて撮れませんよ。
 このロープを超えて、ここを踏んでいって
 そんなことして撮った写真や行動を残していいんですか?
 カメラに残った写真は消せますが、ここを乗り越えたり、この植物などを踏みつけたときに傷ついたものって、消せないですよ。取り返しがつかないことになります。
 植物や山道だけじゃないですよ。
 自分だけじゃないですよ。
 周りにいるんですよ。
 あなたの行動を見たり聞いたりして傷ついている人。
 この日も1人、また1人、どんどんロープを超えて。
 注意している方がおられましたが、知らんぷり。
 大山に登ってて初めてこんな光景を目にしました。
 マナーをどこに忘れたんだこの人たち。
 そもそも持っていなかったのか。
 みんながやってるからオレも私もやっちゃうのか。
 これじゃあね、事故が増えますよ。
 マナーやルールは当たり前に守りましょう。
 楽しい山(登山)がね、悲しい山(登山)になっちゃいますよ。

マナーとルールを守って安全登山で楽しもう

頂上限定ピンバッジ

 下山のとき、今回の楽しみの一つを忘れていましたね。
 山頂の避難小屋に売店ができているってことで、トイレに行くついでに寄ってみました。
 あったあった。コレコレ。
 私ね、ピンバッジ好きなんですよ。
 知らんわそんなことって感じですよね笑
 なんかあのコンパクト感っていうか、なのに存在感があって、いろんなストーリーがギュッてなってるっていうかね。
 なんか好きなんです。
 富士山のピンバッジに至っては、裏に登頂した日を刻印してくれるところもあって、これは特別感あるぞってね。ハマっちゃいますよね。
 山以外にも何個か持ってて、いつか自分がデザインしたやつを作ってみたいなあなんて思うくらい好きなんですよ。
 知らねーよって笑、言われてるのわかってますよ笑
 はい。

頂上限定です

下山は元谷コースで

 夏山登山道の途中に、元谷コースとの分かれ道があるんですが、今回はその元谷コースを初めて下りることにしました。
 少し大回りにはなりますが、まあなんでもやってみようということで。
 このコース、人がめちゃ少ないです。
 快適に降りていけれます・・・最初は・・・
 登る方だと結構きついんじゃないかってイメージですが、これは下る方にも言えることですね。
 太ももの表、膝に近い部位がガックガクしてきます。
 どこかの誰かが言ったとか言わないとか「これは太ももゴロシだ」と笑
 そう、坂道が続くんです。
 丸太じゃなくて、木道で続くんですよ。
 これがなかなかキツくて大変。
 歩くのを止めてみるとブッルブルでガックガクなんですよ笑
 今回の登山までにイロイロ歩いているので、足には少々余裕があったんですが、どうでしょう。
 攻めたてられて敗戦しそうになってます。
 下り、そして、太ももゴロシ・・・
 笑けてきますね。

 元谷コースですが、降りて行くと沢を渡っていく山道に出ます。
 白い火山灰岩でしょうか、めちゃ眩しいです。
 ただ、ここはGOOD VIEW間違いなしですね。
 伯耆富士と呼ばれる大山は、東西から見ると富士山のように見えますが、南北から見ると大きな壁に見えちゃうんです。
 東の三鈷峰から西の弥山まで続くリッジライン、この姿が圧巻です。
 沢から見る北壁がこちら。

元谷コースから除む大山の北壁

 もう綺麗
 ですよね笑
 なんも言葉が出てこないですよ。
 私のボキャブラリーの問題がメインですが笑、迫力と美しさに圧倒されちゃいます。

 ここからさらに下山していけば、大山の大神山神社奥宮、大山寺などが建立されている場所につながっていますので、ひたすらトストスと歩いて行くのです。

 そして、車を駐車したところまで、無事に怪我なく戻ってこれたので、下山届を提出して、今回の登山は閉幕です。

 ということで、今回の大山登山は天気に翻弄されながらもその環境その時々を楽しむことができる、新たな登山の魅力発見があった回でした。
 残念ながら見たくないものを見てしまいましたが、この見たくないものが少しでもなくなるように、このブログでも微力ですが発信していきたいと思います。
 

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