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四国2番目の標高を誇る剣山(つるぎさん)に登る(登山の行方編)

剣山リフトに乗ればひとっ飛び

 剣山(つるぎさん)には剣山リフトというものがあり、自家用車を駐車した見ノ越駐車場の近くから乗れるようです。
 詳細は剣山観光登山リフト株式会社のホームページで確認ができますので、興味がある方はそちらを検索してみてください。
 ちなみに、現地で確認したところ
 大人の往復料金は1900円
 所要時間が15分
 到着は西島駅
 となっていましたので、参考までに。
 営業期間であれば、始発が9時で最終が16時30分
 ということです。

 なので、6時30分ごろから登り始めた我々が使えるはずもなく、まあ歩いて登り下りをしたいので、時間内であっても使うことはないのかもしれませんが、例えば、何か時間に制約が出てしまったり、急遽の用事が入った場合などは、このリフトを活用しない手はありません笑
 ということで、バックアップとして乗降場所と利用時間を把握しておくのはアリだと思います。
 
 地図で確認してみると、西島駅が標高約1700mの位置にありますので、見ノ越駐車場の標高約1400mの位置まで、標高差300mを一気に昇降できることになります。
 標高約1700mっていったら、鳥取県の大山弥山山頂の標高とほぼ同じです笑

剣神社から巻道を通って西島駅まで

 さてさて登山の開始です・・・が、天気予報では晴れと曇りが入り乱れていて、空は曇っていますね。しかも雲が厚いような気が・・・お天気男なんだけどなa私。(なあ、を「なa」と表現してみてるのは思いつきなのです。)
 登山前に写真撮ってもらいたいなa。
 と思ってたところ・・・
 うoooo(うおおおお)
 めっちゃ焼けてる。
 私の顔面じゃないですよ笑
 山です、山が真っ赤に染まってるんです。
 それがこちら↓

朝焼けで真っ赤に染まる山
剣山の西側にそびえる三嶺(みうね)も真っ赤に染まる

 これは幸先が良い兆候ですね。ウキウキしてきましたよ笑
 この朝焼けを見ながら、登山口までトントン歩いちゃいます。
 
 登山口は剣神社の奥にあり、何段あるんだってな石段をザクザク登って・・・
 これはけっこうキツいな。
 心の暖気はできてるんですが、体の暖気はまだまだできていなくって、その状態で心拍数が爆爆上がると体への負担が大きいですね。
 登山開始から1分、もうしんどいです笑
 私の場合、登る前に心拍数が100〜120回/分くらいになっとくといいかもしれませんね。
 知ら・・・笑

剣神社までは長い階段の試練が・・・登山口までに試練があります笑

 剣山の山頂に至るまでには、いくつかのルートを選択することができます。
 私たちが登ったルートについては、前回のブログを確認してくださるとありがたいです。

 登山ルートと時間が掲載されたブログにブッ飛ぶ

 この時期の登山の魅力と言えば、やはり「紅葉」でしょう。
 ですが、少し落葉が進んでるんでしょうか。
 綺麗に紅葉しているところもありますが、密度としては薄い感じがしますね。
 それでもやはり紅葉は綺麗なのです。
 鮮やかで目を奪う赤イロ、クッキリと主張の強い黄イロ、紅葉せずブレない緑イロ
 1枚の葉がグラデーションになっているイロイロ笑
 それぞれがそれぞれの特徴を存分に魅せてくれて、それが合わさることでさらに美しく綺麗な景色を作り出しています。

1枚1枚の葉のイロが合わさってイロイロになり紅葉の美しい景色をつく出す

 紅葉のトンネルをずーっと歩いていくと、少し開けたところにある西島駅に到着します。
 ルートとしては西側の巻道を使ったので、傾斜が大きくなく、歩きやすかったです。
 西島駅は剣山リフトの到着駅になります。
 眺望はかなり良く、太陽が出ていれば西側に見える景色は朝焼けで染められていることでしょう。
 今回は・・・曇ってる〜

西島駅は剣山リフトの到着駅

西島駅から刀掛の松を経由して剣山頂上ヒュッテまで

 ここまで歩いてくると少し汗ばんできたので、レイヤリングを変更します。
 ハードシェルは少し暑かったので、それを脱いで、風を通すミッドシェルに。
 今回の登山ウェア(ハードとミッド)は大好きなマムートです。
 大好きなメーカーのウェアを着ているだけでもモチベーションが上がりますが、マムートのウェアは機能性も充実しているので、登山を快適にしてくれることは間違いないです。

 レイヤリングを変更したら「刀掛の松」まで快適に歩いていきます。
 その道中には先日降ったであろう雪がところどころに残っていましたが、アイゼンまでは必要なかったです。特に北側で日陰になっているところに多く残っている印象でした。

 そうこうしているうちに「刀掛の松」に到着するんですが、「刀掛の松」には案内というか説明書きがなく、どこをどういう風に見たらいいのかわからなかったので、簡易でもいいので、何か由来などがわかるものがあるといいなあと思いました。
 ネットで調べることは簡単ですが、やはりそのFieldに行って知ることに大きな意味を見出している私にとっては少し物足りなかったですかね。

 そしてそして大きなイベントもなく、あっという間に剣山頂上ヒュッテに到着。。。。しましたー。
 登山開始からの所要時間が1時間43分で、地図に掲載されている時間で計画した1時間40分と比べてたった3分差・・・地図すげ
 
 剣山頂上ヒュッテでは昼食を摂る予定にしていたので、スルーしようかと思いましたが、売店で何が売ってあるのか、とか、昼食にどんなものが食べれるのか、とか、やっぱし気になることってあるじゃないですか笑
 店構えがいい感じなので、ひとまずINですよね。

 ヒュッテ内は非常に良い雰囲気で、正直・・・かなり好印象です。
 スタッフの方も柔らかい物腰で、ゆっくりと時間が流れているような感じになり、登山してきて少し早くなっていた心拍数がトクン、トックンと落ち着いてくるのがわかります。
 有人の山小屋でのお目当てはというと、私の場合、ピンバッジなんですが・・・
 ヒュッテのスタッフさんに聞いたところ、シーズン中、数種類作るらしいんですが、10月27日現在、いくつかは売り切れてしまっていて、剣山のものが1種類、朝焼けで赤く染まっていた三嶺(みうね)のものが1種類だったので、剣山のものを購入しました。
 次回はいつになるかわかりませんが、機会に恵まれれば、人気のピンバッジをゲットしに来たいなあと思ったんですが、自家用車での移動が頭をよぎり・・・いや、やっぱりまた来たいなあ笑

山道に残る雪
刀掛の松
剣山頂上ヒュッテの雰囲気が・・・好き

贅沢すぎる剣山山頂の眺望

 剣山頂上ヒュッテを楽しんで、いよいよ剣山の山頂にアタックします。
 山頂まで250m・・・あっという間です。

 剣山頂上ヒュッテを左手に見ながら階段を登っていくと、ほんとにあっという間で、
 めちゃめちゃめちゃめちゃ・・・広い山頂に到着します。
 めっちゃ広いです笑
 というか開けてます。どえらい笑
 そして綺麗に整備されています。
 木道が整っています。
 びっくり仰天です。
 そして
 誰もいません笑
 それにもびっくり仰天です。

 贅沢すぎる眺望をどうぞ↓

山頂を2人占め
山頂にほど近い、これは展望デッキ?
抜群の眺望を誇る広々とした展望デッキが2箇所
山頂から剣山頂上ヒュッテ方向を見るとこんな感じ

憧れの山容【次郎笈】

 今回一緒に登った仲間のリクエストのひとつが「次郎笈に登りたい」だったんですが、次郎笈(じろうぎゅう)は剣山の南西側に位置する山で、登山する人にとっては、登るのはもちろん、見てみたい山のひとつに上がってくる山だと思います。
  Instagramやってる方で山に興味がある方は、一度はその姿を見たことがある、はず、です笑
 で、剣山の山頂からですと↓の写真のように見えます。
 四国の山は山頂に背の低い笹が生い茂るってことみたいで、次郎笈の美しい山容の正体は「笹」だったわけですね。

剣山山頂から見る次郎笈の山容
よく見たら私の登山パンツは次郎笈カラー笑
この山容を見たかったから感動はひとしお

 次郎笈の山頂までなんですが、これがけっこうキツかったですね。
 傾斜があんまりないように見えていましたが、実際は急傾斜なところがあって、剣山の山道よりもキツく感じるところがそこかしことありました。
 歩きにくさはないんですが、岩場があったり、グイッと傾斜がキツいところがある感じですね。
 ただ、次郎笈の山頂まではそんなに距離がないので、ほどなくして到着し、次郎笈リクエスト達成。
 なんですが・・・
 できれば太陽と青空の出番がほしかったなあ。
 雨は降りそうにないんですが、雲が厚くてなかなか太陽と青空が出てこずで。
 やっぱり太陽と青空、そしてこの緑イロに美しい山容、これを揃えたかったですね。

次郎笈までの登り返しが割とキツい
ハードシェルを着ていないと寒くて寒くて
太陽が雲の上から光を届けてくれる

剣山&次郎笈を満喫

 見てみたかった景色をしっかりと見て、いよいよ下山なんですが、剣山頂上ヒュッテで昼食&休憩を計画していたので、来た道を戻ります。
 と、ここで太陽さんのお出ましです。
 ほんと秒の演出でしたが、次郎笈と剣山が青々とする瞬間に恵まれて、こりゃ雲が少なかったら最高なんだろうなあ、と思わせる一瞬の出来事でしたね。

剣山を太陽が照らす
次郎笈を太陽が照らす

 太陽さんの演出に目を奪われた我々ですが、剣山の山頂まで帰ると登り返しがキツいので、巻道の二度見展望所経由で剣山頂上ヒュッテに戻ることにしました。というか計画どおりですな。
 なんですが笑、巻道なので長くて・・・ほぼほぼ山頂と同じ標高まで登り返すので・・・
 結局しんどいっていう・・・笑笑
 一緒に登ってた仲間の歩行スピードが少しずーつゆっくりに・・・
 ぬはー、ふはー、と私も息切れ・・・
 途中、あんまりにも到着しないので、道間違えとんじゃない?ってなりましたが、なんとか剣山山頂ヒュッテに到着、いや、お昼ご飯に到着と言っても過言じゃーねーですね。

 そして・・・おでんください

めちゃめちゃうんまいおでん

 富士山登山のときにも痛感というか感動したんですが、寒いとき、寒いところで、温かい食べ物飲み物って、どえらいポカポカして、どえらい感動するんです。
 これほんとです。
 しかもこういう準備が困難な場所でってなると、大変さがありますよね。その感謝も相まって。

 暑いときの登山はそれはそれで魅力的ですが、少し寒いときを狙ってみてください。
 「こんなところで!?温かいもの!?」にハマっちゃいますよ笑

 食後は外で美しい景色を見ながら珈琲タイム・・・
 
 どうです?
 寒いときの登山の魅力
 伝われ〜笑

珈琲タイムは美しい景色を見ながら

鳥取県を見ることは叶わず

 先日、那岐山に登ったとき、瀬戸内海や四国を見ることができたんですが、この日は瀬戸内海を見ることができても、残念ながら鳥取県を見ることは出来なかったです。
 気象条件が良ければ鳥取県の大山を見ることができるようなので、機会に恵まれれば、ぜひ、徳島県と鳥取県の双方から双方を確認するって挑戦をいつか達成したいですね。

今回は残念ながら鳥取県を見ることは

剣山&次郎笈にありがとうございます

 剣山頂上ヒュッテを行動計画どおりの時間に出発した我々は、当初のルートを変更して最短距離で下山することにしました。
 ただただ黙々と粛々と下りていきます。
 登山は登るより下りのときに怪我が多いといいます。
 足腰が疲れて膝にも大きな負担が掛かることから、踏ん張りが効かなくなってグラついて転倒転落っていうのは、年齢問わずあることなので、集中して、そして無理なペースにせずならずで下りていきましょう。
 あと、紅葉のシーズンですが、山道に落葉があるので、とても滑りやすくなっています。
 雪や雨で湿っていることも影響するので、自分が歩く道をしっかりと確認する必要があります。
 登っているときに大丈夫でも、下るときには環境が変わっていることもあるので、注意ですね。

 ということで、集中して下山することができたので、少し疲れは出ましたが、転倒転落なく怪我なく無事に下山完了です。

 で、びっくりしたんですが、見ノ越駐車場には車と人がたーくさん。
 観光バスも数台停車していて、時間は13時過ぎでしたが、これから登ったろうかいって格好した人も数多くいました。

 今回は早朝からのアタックが最適解だったんですかね。

 憧れの剣山と次郎笈に感謝

下山のときに気づいた剣山の登山口に佇んでいる梟

  剣山シリーズの次回は「剣山ギャラリー編」

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