富士山登山の行方 Vol.6 » Field Only
サプライズはオープンスペースで
たぶん世界初のインディアカ10回連続トスを成功させた我々ですが、勢いそのままに、いよいよサプライズイベントの開催です。
50歳になる2人にバレないように、3人それぞれがそれぞれの想いで準備してきました。
BIRTHDAYシークレットアイテムはテイク2の登山でようやく日の目を見るわけです。
神様ありがとうございます。
さてさて、イベントを行うにあたり、2人を飾り付けなければなりません。
ただ、ここは日本で一番高い場所、隠れて準備したり、まして隠す場所なんてありゃしません。
まあもう何かやらかすんだろうなぐらいはバレても問題ないっすね(笑)
50歳を迎える2人の50祭を行うために、影富士を見てもらい、残った我々3人には背中を向けといてもらいます。
「これつけてー、はい」
「はい、これかけてー」
「はい、これかぶってもらってー」
「もう少し待っててくださいよ。」
『シューシュ、シューシュ、シューシュ、シュー、シュー・・・・・・・』
「よっしゃオレやあも、これかけてー」
「はい、これ持ってもらってー」
「いいですよー」
「HAPPY BIRTHDAY♪」
「イイェー♪」
(笑)「出来上がりがこちら↓」
仕上がりましたねー(笑)
パーリーピーポーですわ(笑)
そして、お誕生日と言えばこの歌っすよね
「ハッピバースデー、むっむっさーん、はっぴバースデー、も、も1回(汗)」
なんでか知らないけど、めちゃめちゃ緊張しました。これは酸欠だと思うんですよね、うん、そうなんだよね、高山病ですよね・・・都合の悪いときだけ高山病(笑)
お2人、1回で決めれずごめんなさい(笑)
テイク2でなんとか大成功を収めましたが、大成功〜のアクションがどっかの大サーカスの団長さんみたいで、めちゃめちゃ面白かったです。
ちゃんと年代なりのネタとお祝いになったでしょうか(笑)
富士山山頂でのお誕生日会ですが、リーダーは
「こんなことある?めっちゃ嬉しい」
「・・・こんなことある?」
と、目には熱いものが・・・
それを見て私の目にも熱いものが・・・
いや、太陽が眩しかっただけですよ。うん、眩しかっただけ。
50歳の2人がね。
2人はもの凄く喜んでくれました。
それを見た我々も幸せな気分になりました。
通りすがりの登山者さん方々にも、めちゃめちゃお祝いしてもらいました。
「写真撮りましょうか?」とお声かけもくださり、人生の記念になる1枚が残りました。
撮影をしてくださった方々、ありがとうございました!
パワー
サプライズイベント「50祭ハッピーバースデー」の大成功を収めた我々は、また歩きはじめます。ゆっくりニッタリ、ですね。もう笑いが止まんないです。
ちなみに、パーリーピーポー状態は解除せず、5人全員おめでたい姿で歩いてます。
顔はね、ずーーーーっと、笑顔なんです。
思いっきり楽しんできて下さい。
『Smile Climbing☆』
後輩が私に送ってくれたパワーワードです。
笑顔で登りまくりまくったよー
山頂にもこのパワーワードを胸にアタックできた。
ありがとね!
登山が笑顔でできることって、とっても幸せなことですね。
しんどいですよ。息切れしますよ。汗めっちゃかくし、風呂入れないし、気圧のせいでオナラがぷっぷぷっぷ出るし(笑)
でもね、みんな幸せな顔してるわけです。
めちゃめちゃ笑ってるわけです。
そして不思議なことが起こるわけです。
お鉢巡りは富士山の火口を回るコースなんですが、右回りに歩いている我々と左回りの登山者さんが対面しますよね。
そこで、我々のおめでたい姿を見て
「お誕生日おめでとうございますー」ってね、お祝いしてくれるんです。
それが1人や2人じゃないわけです。
50歳になる2人はめちゃめちゃ喜んでいます。
そりゃそうですよね。
行き交うほとんどの登山者さんが、お祝いしてくださるんです。
「お誕生日おめでとう」って
「誰がお誕生日なんですかー?」
「みなさんがお誕生日なんですか?」
「いいですね〜」
「お誕生日おめでとうございまーす」
お祝いが続く続く(笑)
「今日、日本で一番高い山で、日本で一番、見ず知らずの人にお祝いしてもらってますよ」ってね。
2人は嬉しかったと思いますが、我々3人もお祝いしてもらっているようで、嬉しかったです。
そして、行き交う人たちからパワーをいただきながら、サクサクサクサクと火口を巡って、吉田ルートの山頂に到着。
富士山頂上浅間大社奥宮でお参りします。この姿で・・・撮影はしていただきましたが、お参りのときは、さすがにこのまま入ってないですよ。
神様、ありがとうございました。
浮かれたリーダーと煽るファイアーと富士山コーラと
お参りを済ませた我々は吉田ルートをあとにしま・・・
「お誕生日おめでとうーございまーす」
かなり元気に引き留められます。
「お誕生日の方に富士山が入った限定のコーラはどうですかー?」
山荘のお兄さんです。
ファイアー「めちゃめちゃいいじゃないですか」
リーダー「いくらですか?」
お兄さん「コレいいでしょう、1本400円です、富士山がプリントされたコーラは山頂限定ですよ」
ファイアー「そりゃまあ、お誕生日に必要でしょうねー(笑)」
リーダー「ください」
お兄さん「ありがとうございます♪」
ファイアー「浮かれてますね〜(笑)」
浮かれたリーダーがこちら↓
その後も行き交う方々からのお祝いを受けながら、富士宮ルートの山頂に戻り、こちらでもお参りをして、いよいよ下山に入ります。
富士山の山頂から下りるとき、不思議とスッと下山態勢に入ることができました。
そりゃそうですよね。
全部できたんですね。
全部盛りです。
御来光、剣ヶ峰、影富士、インディアカ、お誕生日会、お鉢巡り、浅間大社奥宮お参り
完了です。
有り難う御座いました。
富士返し
山頂から笑顔で下山していくその最中、山頂を目指す登山者さんとすれ違います。
自分達が登ってきたことを、もうずいぶん前のように感じながら、登ってくる方々に挨拶と激励を繰り返します。
「おはようございますー」
「がんばってくださいねー」「もう少しですよ」
そうしていたところ、今まさにハアハアしながら登ってきている方々から
「お誕生日おめでとうございますー」って
いやもうなんだ、こんなに温かい気持ちになれるのかって。
しんどいはずなんですよ。
上を向くことができずに、足元ばっかり見て登ってこないといけないタイミングもあるんです。
それなのに、お祝いしてくださるんです。
「登ってきてるからしんどいはずなのに、あんなに笑顔で祝ってもらえるなんて」
「こっちがパワーもらえるね」
と5人全員、お祝いしてくださった方々に感謝でいっぱいです。
笑顔で、そして感謝でいっぱいの我々は、昨日「大雨」で打ち返された場所に至ります。
誰が名付けたのか曖昧ですが、そこを我々の思い出の地「富士返し」と呼ぶことにしました。
ここで昨日、引き返したわけです。
富士山の冷水に打たれまくって、撤退を決断したときのことを思い返すと、先ほどまでいた山頂での出来事を「奇跡」に感じます。
でも、ここで撤退しなければ、無理して登ってしまっていたら、どうなっていたでしょう。
この経験があったからこそ、今日の「奇跡」を全身で感じることができ、この経験があったからこそ、今日の「奇跡」が尊くて貴重で人生の思い出になるのでしょう。
そう、ここが我々のAnother山道、「富士返し」
そしてここでも出逢いが。
「お誕生日おめでとうございます」
休憩しておられた女性と男性からお祝いの言葉が。
「今日が誕生日なんですか?」
「あ、いや、えーと、今年度です(笑)」
「・・・広範囲ですね〜」
「実は私、2日前が誕生日なんです」と女性
「えー、お祝いしましょう」
「これつけて写真撮ります?」と我々のお誕生日アイテムを勧めてみます。
「えー恥ずかしいです」
「やりましょう、恥ずかしがってる場合じゃないです(笑)」
「もうこんなこと今日しかないっすよ」
「わかりました、お願いします」
そして女性にお誕生日アイテムをフル装備していただき
「ハッピーバースデー!!」
もうその女性の笑顔が突き抜けて素敵です。
おまけにガスがなくなって晴れるっていうね(笑)
とても喜んでいただけたと思いますが、我々も幸せな気分になれました。
写真を一緒に撮影させていただければよかったなあ。
私たちの旅はなんてドラマティックなんでしょうか。
心の振幅が激し過ぎて、メトロノームでいうとカッチカッチカッチバーン1周してまたカッチカッチカッチバーン1周するっていうね。もうそんな感じなんです。
日本一の富士山、多様な登山者、その日その時間の環境、さまざまな要因がその出逢いを、そのエピソードを彩るんですね。
次は何が起こるんだろう、どんな人と出逢うんだろう。
ワクワクと笑顔が止まりまへん。
いろいろいろいろあり過ぎましたが、我々は山頂アタック大成功という経験を引っ提げて、全員が怪我なく体調不良なく、無事に万年雪山荘に戻ることができたのです。
富士山に感謝します。
富士山で出逢った全ての方々に感謝します。
富士山でお祝いしてくださった全ての方々に有り難うございます。
富士山で50歳のリーダー&コーディー、めちゃめちゃおめでとうございます。
富士山でお祝いを企画実行&大成功させたセイフ&シジミール&おれ、お疲れさんでした。オレ達じゃなきゃできなかったことだぜ!オレ達だからできたことだぜ!やったね!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
Vol.6アップまでに日にちがかかっちゃいましたー
次回は近日中にアップできると思います。
次回は「富士山登山の行方 Vol.7」です。お楽しみに。
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