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兵庫県豊岡市と美方郡香美町に跨る蘇武岳(そぶがたけ)に登る(登山の行方編)

自称「雨男」 VS 自称「晴れ男」

 今回の蘇武岳登山は、富士山登山チーム5人のうちの1人「リーダー」との登山です。
 リーダーと私・・・どちらが何男なのか笑

 自称ですがと前置きをしておきますね。
 リーダーが「雨男」で私が「晴れ男」なのです。

 今回の登山、どちらが勝つのでしょうーか!!!
 
 って言ってたら「勝負じゃないよ笑」ってリーダー
 ・・・ですよね笑

 なんですが、やっぱ気になるじゃないですか。
 私に晴れ男パワーがあるとすれば、雨男のリーダーを青空に連れて行けるってね。
 
 で、当日の天気予報は曇りのち晴れっていうことになりまして笑
 嬉しいいいですよね。こうなってくると私の勝ちは目に見えてます笑
 ・・・で・し・た・が・・・・

 リーダーをピックアップして蘇武岳の登山口に向かう道中ですが
 フロントガラスにテン、、、テ、テン、ポツン、ポツポツン・・・
 まじかー
 雨っすわー
 雨降ってきちゃいましたわー
 リーダー「雨降ってきたで」
 ワタシ「だいじょぶっす、晴れるんで(不安)」
 リーダー「雨、降っとるで」
 ワタシ「この後、晴れるんで、だいじょっす(もっと不安)」
 このやり取り何回やったんだろ笑

 リーダーの雨男ぶりは自称らしいんですが、登山経験を聞いてみると、やたら雨に打たれてるみたいで、つい先日の大山登山でも「あられ」に打たれたとか・・・やべーっす、まじプレミア雨男っす。
 ただ、雨だとかの耐性が異常に高いので、ガス耐性すらない悪天候耐性最弱の私にとっては悪天候時の心強い味方なんですよね。
 だからその代わりですが、私の自称「晴れ男」パワーで、蘇武岳ブルーを見れたらいいなあって。
 
 そうこうしているうちに登山口がある万場スキー場の駐車場に到着
 雨は・・・うし!止んでる!
 青空は・・・うし!出てない笑

 この勝負「ドロー」の様相を呈しておりますが、果たしてどうなったのでしょうか笑 

曇天は「雨男」と「晴れ男」の頂上決戦

スキー場と登山口

 蘇武岳への登山口は万場スキー場の奥にあるんですが、私たちはいっちばん遠い駐車場に自家用車を停めてしまったので、ひたすらスキー場の側道を登っていくことに・・・
 ありゃ?
 キャンプしてますね。
 ここオートキャンプ場になってるみたいです。
 静かだし、眺望いいし、1つのサイトも結構広いので、キャンプしたい人に人気なんですかね。
 満車状態です。

楽しそうなキャンプの様子を横目に見ながら登山口へ

 キャンプの楽しそうな様子を横目にズンズン進むと、登山口が見えてきました。
 登山口には登山ルートの説明もあって、これは丁寧で嬉しいです。
 で、私が計画していたのは「スタート→巨樹の谷→蘇武岳山頂→大杉山→ゴール」なんですが、この案内板には順路のような矢印がついていて、私の計画とは逆回りになっています。
 これは・・・と立ち止まって考え、リーダーと協議して案内板のとおりに登山することに。
 この選択がよかったかどうかは下山時にわかることになりました。
 そりゃ登ったことないからそうなるんですが笑

登山口の案内板にはイロイロな情報が書いてることもあるので、ぜひ目を通してみましょう

わかりづらいけど見通しの良い山道

 蘇武岳の山頂に至るにはいくつかのルートがあるんですが、今回は巨樹の谷を経由するルートを大杉山を経由するルートに変更しました。
 このルートを歩いてみた感想ですが、全体的に背の低い草木があまりなく、この時期だけだと思うんですが、落葉が降り積もって山道がわかりにくくなっています。
 立木には○とか矢印が記されているので、迷うことは、たぶんない・・・とは言い切れないですね。少しわかりづらい山道なので、周りをよく見て歩きましょう。さまざまなインフォメーションが見つかるはずです。

バキバキになって置いてある?案内看板
山道はどこでしょう笑
美しい林を抜けるコースは気持ち良し

 ん?
 赤い矢印が見えてきたぞ
 ん?
 あーはいはいこっちね。
 こっち行けばオッケーね。
 はいはいオッケーい
 いや木の上やないかいっ!!笑
 
 さすがにこの木を登る人は、、、いないと信じたい笑

よしよしこっちが順路か・・・・ん?木の上?

言えない霧雨シャワーの大杉山

 天気は曇りのまま・・・滑りやす山道をウンショウンショと登って行きます。
 大杉山の山頂に近づくにつれて、木々の隙間から見える景色が絶景に近づいてきます。
 高さが上がってきているので、山の近くにあるスキー場も見ることができます。
 紅葉も進んでいるので、めちゃめちゃ綺麗な赤イロや黄イロが取り取り状態です。

赤イロ黄イロ取り取りの紅葉

 と、イロイロ見えてイロイロ感じてて、、、、
 「いいですねえ」「綺麗ですねえ」「落ち葉で滑りやすいですねえ」なんてな言葉を交わすリーダーと私・・・なんですが、この時どうしても私には言えないことがあって・・・


 「「霧雨シャワー当たってる〜(心の中)」」

 「「これ、口にしたらいけん(ダメな)やつだなー笑」」
 「「たぶんリーダーも気づいてるんだろうけどなあ笑」」


 でした。
 みなさんにもこういう経験ありません?笑

 霧雨シャワーは気にならない程度に止んだのかな?
 そうこうしているうちに大杉山のオオスギに到着です。
 で、でかっ、ふとっ
 ん?
 なんか凄い雰囲気だしてるぞ。
 それがこちら↓

カメラに収まらないオオスギ
オオスギを抱えているように見えますが、すげー離れた位置から撮影してもらってます

 オオスギは近くに寄ることができないようになっていましたが、一部ロープが切れていましたので、リーダーと協議してその辺に落ちてた小枝をバイパスとして繋ぎ合わせ、応急処置を行いました。
 少しでしたが、何かに貢献できたのかもしれません。
 山道だとか守らないといけないものの整備だとか、誰かがやってくれてるんですよね。
 だから登山者として、そういうルールだとかモラルだとかを考えた行動をしたいです。
 いずれ私も山の何かに携わりたいなあ〜と思う、ほどほどの霧雨シャワー大杉山でした笑

大杉山山頂

自称「晴れ男」と「だし巻き卵」

 大杉山の山頂に至ったときにちょうどお昼を迎えたので、進行方向にある風が来ない場所を見つけて昼食を摂ることに。
 私、最近、コンビニの「だし巻き卵」にハマってるんですよ笑
 知らねーよって聞こえてきてますが笑やっちゃいます、本日も笑

 コンビニで買ったことあります?
 長方形で4つに切れてる「だし巻き卵」や「厚焼き卵」
 これは富士山登山のトレーニングで氷ノ山登山をしているとき、リーダーに教えてもらったアイテムなんですが、携帯性はもちろん、箸がなくても食べれて、めちゃめちゃもう美味いんです。
 これと、個包装になってるお椀で食べるシリーズの「どん兵衛」・・・相性抜群ですよ笑
 この2つは柔らかい包装になっているので、ゴミを小さくできて、バックパックもスッキリします。

 で、この「だし巻き卵」を食べるとめちゃめちゃテンションが上がるんです。私。
 この日も例外ではなく、「だし巻き卵」食べて「うんまーーーー」を連呼して。
 テンションMAXです。

 晴れるんじゃない?
 自称「晴れ男」の私は霧雨シャワーで少し元気をなくしていましたが、「だし巻き卵」でテンション回復したので「たぶん晴れる」、と急激に冷え込む昼食場所で、また意地っ張りになるのでした笑

 が、まんざらでもない結果がこのあと訪れることになるとは、このとき知る由もなく・・・

昼食の「だし巻き卵」は晴れへのロードアイテム
POLeRのシェラカップは使い勝手と映えが抜群

勝負の行方

 初めての蘇武岳アタックなので、時間が読めないなかでしたが、ペースは遅くないのかなって感じでシャルシャルと落ち葉が覆う山道をしっかりと踏んで歩きます。
 昼食を摂ってからどれくらい歩いたんですかね。蘇武岳に近づいてきているのがわかるくらいスカイラインが見えてきています。
 そんなときです。
 ついにその瞬間がやってくるんです。

 きたー

 太陽さん

 きたー!

 ワタシ「これ、ワタシの勝ちでいいっすよね」
 リーダー「だし巻き卵のパワーすげーな」
 リーダー「勝ち負けじゃないけど、晴れたな」
 ワタシ「これは勝ちっすね笑」
 リーダー「オレは別に雨が降って欲しいわけじゃないで笑」
 ワタシ「ほんまや笑」「そうですよね。晴れて欲しいのに雨が降るんですもんね笑」

 もう笑顔が止まらんです。

 太陽のチカラ、凄いんですよ。
 笑顔になるし、暖かくなるし。
 写真は綺麗な色が出るし。
 凄いパワー持ってます。

 ということで、自称「雨男」VS自称「晴れ男」の対決はNO SIDEとなりました笑

太陽の力で一瞬のうちに冷から暖へ

蘇武岳は見晴らしの良い山頂に到着する時間を選択できる山

 いよいよ蘇武岳山頂がすぐそこに。
 少し長めのリッジライン(尾根)をテクテクしていると、リーダーの気づきによりハッとなります。
 蘇武岳に向かって南側は紅葉しているのに対して北側はジェンジェン紅葉していません。
 というか生えてる樹木が違いすぎる。
 なんでこんなことになってんだか。
 山が好きって言ってもわからないことだらけだし、感じ方ってのもあるんだろうなってね。
 ただ登るだけじゃだめなんだな〜。
 イロイロと勉強せねば。
 みなさんも経験があると思いますが、経験や勉強してみると景色って変わりますよね。
 山でのことに例えると、ただの草が食べ物に見える、、、、ソレです笑

 さあさ、いよいよ山頂です。
 あららららららららららら
 めちゃめちゃ綺麗です。
 というか、どえらい見晴らしがいいです。

紅葉が眼下に広がる素晴らしい眺望
リーダーとのトゥーショット
リーダーがいつの間にか撮影してくれてたシルエット写真には青空が

 で、山頂に到着する時間を調整できるっていうのはどういうこと?
 ですよね?
 はい。
 実は車で来れます。
 山頂のすぐそこまで笑。
 文明の力、車で。
 私たちは歩いて約3時間30分かかっていますが、車で来れば15分でここに来れるよ笑

 なんですよ。

 なので、多様な方が楽しめる素晴らしい山だと感じました・・・というのは後出しです。

 正直に言います。

 山頂の近くに道路って・・・思っちゃいました(反省)

 ただ・・・帰宅してから・・・

 私の母は足が不自由になってきていて、歩行に少し難があるんですが、もしかしたらここに連れてきて、この景色を見せてあげられるのかなあ、なんて考えたとき、チャンスがある山だなって、なんか可能性を感じたんです。

 いいじゃないですか。
 いろんな可能性のある山って。
 ほんと素晴らしい。

下山は少し戸惑いながら

 山頂での休憩や写真撮影を終えたら下山です。
 下山ルートは当初の登りルート「巨樹の谷」を下りていきます。
 太陽さんは見え隠れしていますが、時折長く出現してくれるので、写真撮影にも熱が入ります。

 ・・・・ん?
 ルート合ってる?
 って問題が・・・
 私のGARMINフェニックス6Xは「合ってるよ」と地図を表示してくれています。
 んが・・・それは途中まで。
 「巨樹の谷」ルートが示されていません。
 これは・・・
 地図がないので、ひとまずトレースを追いかけていくことにしまして。
 紙の地図で確認していたのでよかったんですが、大杉山の登山ルートに戻って下山するはずなので、山道と思われる道とトレースとコンパスとって感じですかね。歩いていきます。
 すると出てくる出てくる難所続きと山道がどこにあるかわかんない感じ・・・
 これ、登りで使ってたら迷ってたんじゃない?って感じました。
 それと、傾斜がキツいところがありますよ。
 滑りやすくて用心が必要です。
 整備された山だと思い込んでたので、意外でしたね。
 あ、楽しい山ですよ。
 冒険感があってドキドキしますが、ちゃんと備えていれば、ちゃんと楽しめます。

 登山口の案内板に順路の矢印がありましたが、ビギナーはそれに従って間違いないです笑
 逆回りで考えてた自分の登山計画を実行してたらと思うと、少し辛い登山になってたかもです。

 余談ですが、リーダーはやはり霧雨に気づいておられました笑
 そのうえで、口にしたらいけん(翻訳:喋ったらだめ)
 と思ってたみたいで、ここの感覚感性が一緒だったことを確認しあって2人で爆笑しましたね笑
 いや〜イロイロと楽しい登山でございました。

 ということで、今回も無事に登山完了しました。
 今回の登山では、体温管理面だとか摂食時間だとか、あとは、登山の目的だとか、ですかね、すごくイロイロと感じて勉強になった感覚です。

 これからも多様な登り方を模索しながら経験を積んでいきたいですね。

 リーダー、一緒に登ってくれてありがとうございます。
 次回というか来年1発目、よろしくお願いします笑(予告?)

太陽と青空が紅葉を更に彩る
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