富士山登山の行方 Vol.7 » Field Only
富士山と大山
万年雪山荘に戻った我々は、荷物をまとめ、栄養補給して下山を開始、次は富士宮口五合目のバスターミナルを目指します。
その標高差は垂直距離で約1km・・・垂直に1km!!
改めて高いところにやって来たんだな〜と感じます。
ん?そう言えばですが、私の地元にある伯耆富士と呼ばれる「大山」ですが、夏山登山道の標高差って、約1kmの標高差。
地元でできると考えれば、富士山登山のトレーニングにはもってこいかもしれませんね。
山岳医療救助機構によると、高山病は標高2000m以上、多くは2500m以上で発症するといわれているので、大山山頂の弥山1709mでは高山病にかかる恐れはないと考えられますので、高山病に対応するトレーニングはできません。
ただ、天気が良ければ、その眺望は大変素晴らしく、十中十(じゅっちゅうじゅう)幸山病にかかります(笑)
幸山病はトレーニングで対応できることはありませんし、特効薬もありませんので、ご注意を(笑)
下山の行方
さてさて、下山ですが、登りに比べて怪我が多いとされています。
私は特に浮かれていたので、注意が必要ですね。
富士山では落石に当たった人が亡くなってしまうという痛ましい事故が発生しています。
ただ注意して歩くだけでなく、浮いた石に足を乗せない、そして蹴飛ばさない、人とすれ違うときは譲り合いの気持ちでお互いが安全を意識して。
悲しい思い出にしないように、一人一人が意識を高くして「ご安全に」ですね。
富士宮ルートの下山ルートは登りと同じルートになりますので、登る方々と行き交います。
また、すごく狭いところは限定的ですが、足の裏がしっかり接地しない岩場が続いたり、勾配がきついところが続いたりと、腰、膝の負担が大きく感じます。
その富士宮ルートの八号目には「富士山衛生センター」があり、期間限定のようですが、お医者さんがおられるようです。
ただ、お医者さんがおられると言っても、平地の病院とは違い、医療資源が限定的であるため、怪我人、病人がたくさん発生してしまったり、コンビニ受診のようなことがあると、その医療資源は枯渇してしまいます。
なので、こちらのお世話にならないよう、しっかりと準備して、登下山は「ご安全に」ですね。
ん?
「えーーーーーー!」
ミスター・・・
ミスター富士山が登って来られましたー
昨日は登り登りでご一緒させていただきましたが、本日は登り下りで出逢いました。
「ミスター、おはようございます。昨日ご挨拶させていただいたチェリー登山部です!」
「おー、おつかれさん、泊まってたの?」
「はい、九合目に泊まって、今朝、山頂アタックしました。」
「まさか2回も出逢うなんて。嬉しいです。」
「昔はね、1日に2回登ってたから、4回出逢った人もいたよ(笑)」
「よ、4回?ですか?」もう笑うしかないっすね
「そうそう、登ってるときに2回、下ってるときに2回ね。」
・・・そういう計算ですね。。。もうなんか想像超えてます。
「富士山最高です。」
「よかったね。また来年会おうね。」
「ありがとうございます!また来年、よろしくお願いします!」
不思議な出逢いですね。
毎日のように登られている方ですが、山の中で出逢うということは、いろいろなことが重ならなければ起こらないことだと思います。
それが2回も出逢うなんて。ですよね。
今回の富士山登山、なんちゅう「神回」
凄まじく運を使っているような気もしますが、こういうことっていうのは、自分たちが引き寄せてきているものだとも感じます。
全ては、選択してきたこと、そして、行動したからこそ得られたこと。ですね。
2回目の出逢いも笑顔でパシャリしていただきました。
ミスター富士山「實川欣伸さん」ありがとうございます。
2230回(ふじさん)を目指して登り続けるということですが、私もその回のときには同じ場所にいたいです。
實川さんの「挑戦」を心から応援しています!
さらに下山を続けていると、、、
「登山部なんですかー?」
「チェリー登山部?・・・」
などと、後方の仲間が声をかけられているのに気づきます。
「ん?なんでわかるんだ?」
チェリー登山部で作成したTシャツは、左胸にロゴ、背面にチェリー登山部の文字を配していますので、対面ですれ違う人には「チェリー登山部」は見えないはず。
なのに、「チェリー登山部?」っと声をかけられるわけです。
なんでだろ・・・・
嘘でしょ(笑)
チェリー登山部が胸に輝いてる人がいますよ。
セイフさん、あんただよ(笑)
どうやら、うしろ前に着ていたのを気づかなかったようです。
山頂アタック時から(笑)
登ってるときから既に逆だったみたいですが、ハードシェルを着てたから我々も気づかず。
いや、本人が気づいてないって・・・
もう面白過ぎでしょう。
どおりで対面する人がチェリー登山部っていうわけですよ。
その時にセイフのあとを歩いてたリーダーが「チェリー登山部への声かけ」を回収するという事態に、一同大爆笑。
みなさん、Tシャツを着るときは、うしろ前を確認してくださいね(笑)
富士山登山の行方
それこそ、あっという間に下りてきました。
昨日見た景色が眼前に広がります。
昨日よりも曇っていますが、我々の心と笑顔は晴れやかです。
富士スカイラインの一部でしょうか。
バスターミナルも近づいてきたように感じます。
「お、見えてきたぞー」
「バスターミナル」
「もうちょいだね」
「終わっちゃいますねー」
「あっという間だったね」
・・・・
・・・・
・・・・
「ん?あれ?」
「六合目やないかい(笑)」
「またかー(笑)」
「山あるある、もうちょい」
「山あるある、すぐそこ」
もう、面白い
ラストスパートも勘違いで抜け目なし(笑)
そして
富士宮口五合目に
到着
全員が無事に、そして笑顔で下山できたことが有り難いことです。
インディアカというスポーツで出逢った5人ですが
5人それぞれイロイロな背景を持っています。(家庭、持病、体のドコかの痛みとかも含めて人生全部ね)
全員違う仕事をしています。
やってた部活も違います。
そんな一見バラバラな5人ですが「全員で富士山に登る」という同じ目的を持つことで、「ひとつ」になれました。
お互いを尊重し、尊敬し、心配したり、励ましたり、時には年齢関係なくイジってみたり
不思議な5人の不思議な繋がり
そんな5人の「富士山登山の行方」は・・・
「人生で最高の物語」
になりました。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
「富士山登山の行方は人生で最高の物語となりました」有り難うございました。
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