氷ノ山山頂の避難小屋、ここでの一番のエピソードは・・・
十数年前のこと
仕事でとんでもなく理不尽なことを言われ、帰宅してからイライラが爆発し、「山に登ってストレス発散だーー」と、勢いで出発した氷ノ山登山
山頂に着いてカップラーメンを食べようとしたとき、ライターが必要なバーナーなのに、ライターを忘れてしまったことに気付く・・・・・
なんてこったい・・・仕事では腹が立つし・・・・ライター忘れた自分にも腹が立つ
どうしようもないなと落ち込んで諦めた時、避難小屋に年配の男女が現れました
恥を承知で「ライターを忘れて火がつけれなくて困っています」「助けてもらえませんか」
そうすると「私が持ってるバーナーで火をうつすよ」と言ってくださり助けてもらえました
もうなんだろうな
運命の大きさと人の優しさに涙が出てきて、自分の小ささを知りましたね
仕事でイライラしていたこと、勢いで登山しにきたこと、少し吐き出して聞いてもらって
「大変だったね」って・・・
さらに、カップラーメンしか持ってきていなかった私を見て
「少し多いから」、と、手作りのお弁当を分けてくださり
言葉にならない感情でした
今これを書いてても目頭が熱くなります
自分のことしか考えていなかった私は、1人分のしかも最低限のものしか持って行ってなかったので、助けてくださったその人たちに何もお返しすることができず、ただただ、感謝するしかありませんでした
私が受けた恩恵を、おふたりにお返しすることは叶わないかもしれませんが、私と一緒に登ったり、山中で人を助けないといけないシーンに出逢ったとき、少しでも力添えをすることができればと考えています
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