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鳥取県と岡山県の県境に跨る那岐山(なぎさん)に登る(登山の行方編)

コース豊かな超おすすめ低山

 鳥取県と岡山県の県境に跨る那岐山(なぎさん)に登ってきました。
 これまでにも数回・・・10回くらいはいってるかな、登っていますが、今回は初めて岡山県側からアタックすることにしました。

 那岐山はとても思い出深い山なんですが、見晴らしが良い360度の大パノラマViewと、、、、嘘みたいな話なんですが、嘘だと思ってましたが、ほんとに見えたからほんとなんですが、四国が見えて、運が良ければ瀬戸内海を見ることができます笑

 ↓わかる範囲で那岐山の特徴とコースを紹介しますね↓

【那岐山の特徴】
・見晴らしが良い360度の大パノラマView
・四国が見える
・運が良ければ瀬戸内海が見える

【鳥取県側コース】
・東仙コース
・西仙コース
【岡山県側のコース】
 菩提寺コース
 蛇淵滝コース
 縦走コース(大神岩コース)

菩提寺コース

 私が今回選んだコースは岡山県側から登る菩提寺コースです。通称Aコースと呼ばれるコースみたいで、岡山県側から登るコースとしては一番距離が長いコースになります。
 ただ、地図を見てみると傾斜がそんなになさそうだったので、今回はこのコースに決めました。
 んが、よく見とけばよかったと思う瞬間が来ることになるとは、このとき思いもしなかったですが笑

看板の右側が那岐山のコースマップ
紅葉が進んで木々にも彩りが

 菩提寺コースの始まりは、私の苦手な丸太の階段・・・
 これをずーっとずーっと登っていくわけですが
 ん?
 あんまりしんどくないわけです。足が。
 最近、山に登っててですが、足があまり疲れないというか、痛くならないというかね。
 以前のブログに書いたとおり、スカルパの登山靴の恩恵を受けているのは間違いないですが、登るときと下るときの靴紐の締め付け具合を変更したり、歩くときに体の重心や足の運び方を意識しているっていうのが効果を出しているもんだと感じます。
 最近、登山での歩き方のノウハウ本などが出版されていて、それ見て読んで勉強して実践してって、やっぱり大事なんだなってね、思うわけです。
 見てるだけ、聞いてるだけじゃダメなんです。
 やってみないとね。
 そのなかで、これやってみたらどうだろうとか、こうしてみたらどうだろうって、さらに自分で考えてやってると、もっと色んなことが見つかるだろうし、もっと効果的になるかもしれない。
 そこに辿り着けるのは、実践した人のみ、ですかね。

 菩提寺コースの途中には展望デッキと呼んでもいいような場所があったんですが、ここ、とても開放感があって、那岐山の山頂は見えるし、かなりオススメの場所になりそうでした。
 コーヒーを飲んでやればよかったぜ笑
 それがこちら↓

菩提寺コースの途中にある展望デッキとでもいいますか

近づくはずの山頂が遠くなっていく

 展望デッキを過ぎたあたりで、進行方向の左手に見える那岐山がですね、目線としてはだんだん高くなってくるわけなんですよ。
 おかしいと思いませんか?
 コースマップ見たら、まあこれは私の思い込み以外の何ものでもないんですが笑、ずーっと登りなんですよね。でも、だんだん那岐山の山頂が遠くになってくるわけです。
 私の感覚としては、「下山」しているんです。
 「うわちゃー、めちゃめちゃ下りますがな」ってなもんです。もうね、1人で笑ちゃってます笑
 で、先が見通せないほど長い、下り傾斜が割と強めな丸太の階段の登場です。
 「おい、マジか」
 ですね。
 嘘だと思うなら、ぜひ歩いてみてください笑
 私は、しばらく、、、、、他のコース歩いてみます笑

 ということで、登山口から登ったぶんぐらいではないですが、だーいぶ下って、今度は那岐山の山頂に向かって登り返しです。
 こういう場所のことを、鞍部とかコルっていうみたいですね。勉強勉強・・・
 地図を見とけばよかったっていうのは、こういうとこですね。
 看板とかのマップだと等高線が書いてないので、きちんと「そういう地図」で確認すると事前にわかってよかったと感じます。
 まあ、こういう登り返しがあるってわかったところで、私には登らない選択はないんですが笑

 そしてサクサクっと登っていくと、だんだんと木々が低くなってきて、なんとも開放的な場所に出ることができます。
 眺望がめちゃめちゃいいですね。
 秋晴れの日は空気が澄んでいて、ほんとに遠くまで見通すことができます。
 自分の人生も遠くまで見通せたらいいんですが、私にはまだその能力が備わっていないようなので、草をかき分けながら、でも着実に歩みを止めず、進んでいくってのが今の自分なんですかね。
 はい出ましたよー笑、知らねーよ、ですよー笑
 

山頂の少し手前には開放的な眺望があります

稀有な景色を見ることができる那岐山山頂

 そして程なくして山頂に到着するわけですが、岡山県側から登ると、私がいつも登りに使う鳥取県側の西仙コースとは反対側から山頂に至るので、なんだか慣れない感じでしたね。
 なんかじわじわ山頂が近づいてくる感じじゃなくて、スンって到着する感じ・・・
 余韻がないというかなんというか・・・

 ただ、、、、、
 ただです、、、、、
 これがもう、今回、とんでもなく眺望が最高で、じわじわじわじわじわじわ
 サイコーーーーー
 なのでした笑
 それがこちら↓

那岐山山頂1255m
北側には遥か彼方に日本海を望める
西側にはこれまた遥か彼方に大山を望める
東側には氷ノ山を見ることができる
南側ではスーパーレア眺望の瀬戸内海と四国を望む

 山頂から南側を見ると、なんと瀬戸内海と四国を望むことができましたよ。
 嘘みたいですよね、ここ鳥取県ですよ?笑
 瀬戸内海や四国が見えてんすよ?笑
 初めて登ったときに少しだけキラキラしている瀬戸内海を見て感動したもんですが、それからは四国は確認できても瀬戸内海は1度も拝むことはできずで、今回の2度目の瀬戸内海はくっきり、そしてはっきりと見ることができて、とても感動的でした。
 これはスーパーレア眺望と言ってもよいのではないでしょうか。
 那岐山の山頂は、地図を見る限り鳥取県になっているので、鳥取県から、瀬戸内海が見えて、なおかつ四国まで見えちゃうっていう、稀有な山だと、私は感じています。
 なので、ものすごく好きです。
 那岐山
 ほんとめちゃめちゃオススメなので、ぜひもっと沢山の方に登ってもらいたいなって。

 ということで、参考にしかならない那岐山の360度大パノラマViewをどうぞ↓

https://youtu.be/vDEgpOrv0tI
那岐山山頂から見る360度大パノラマView

 言っときますが、映像を見ても実際に登ったときのViewは遥かに素晴らしいので、何回も言いますが参考にしかなりませんよ笑
 
 現地にはね
 フワッとする匂いがあって
 サワサワ吹いたりスボボボボと向かってくる風があって
 チリチリ暑かったりピーンとした寒さがあって
 スワーーーーーっと広がる大きな大きな空があって

 言葉では表現できない自然を脳みそや体全体で感じることができるんです。
 映像では感じることができないものをたーくさん得ることができるんです。
 
 ぜひこの経験を、特に登山未経験の方と共有してみたいですね。

山頂の静けさと1人

 昼食を摂ってしばらくボゲーっとしていたら、いつの間にかおじさんと2人きりになって、その方も下山されたので、しまいには1人になって、山頂を初めて独占できて、そんなこと初めてなもんだから嬉しくなっちゃって、もうしばらくボゲーーーっとして、静まり返った山頂で深呼吸して・・・
 整いました。
 ほんとにスッキリです。
 心がスヤ〜っと穏やかになる瞬間が訪れるのです。

 帰りは同じルートをサクサク下りて、一気に菩提寺まで。
 といきたいところなんですが笑、私は、特に午後からの陽の光が大好きで、ホヤ〜っとしてるというか、ホッコリしてるというか、すごく温かい光の色に包まれます。
 木々がフィルターになるんですかね、降り注ぐ太陽さんの光がとんでもなく柔らかくて優しくなるっていうか、そんなイメージです。

金色に輝くススキの群生
降り注ぐ太陽さんの光を木々のフィルターが柔らかく優しくする

 心も体も軽い状態だったので、ノーストレスで菩提寺に到着、フィニッシュです。
 登り2時間
 下り1時間30分
 の山行を無事に終えることができました。

 

このブログの主人の正体 整備士→消防士→登山ガイド・・・変態中

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松本 和志 登山ガイド / 男性

 登山ガイド(JMGA登山ガイドステージII)  国際マウンテンリーダー(IML)ハイキング・トレッキングガイド  元消防士・勤続21年(各種災害出動経験2500件以上) 挑戦があるから生きている!  これからは、登山に挑戦する人との共感、共有を通じ、一緒に笑顔になれる人生を送りたいです。  このブログでは、私の挑戦、失敗や成功、喜怒哀楽を書き綴っています。私の挑戦が誰かの何かになれば幸いです。

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