鳥取県鳥取市と岩美郡岩美町に跨る駟馳山(しちやま)に登る(登山の行方編) » Field Only

鳥取県鳥取市と岩美郡岩美町に跨る駟馳山(しちやま)に登る(登山の行方編)

Good View!

 鳥取県東部の岩美町に駟馳山(しちやま)と呼ばれる山があるんですが、私は一昨年から、しばしばその山の山頂にお邪魔しています。
 なぜなのか。
 綺麗なんです。
 その山頂から見える景色が。
 非常に綺麗なんです。
 いや、もうめちゃめちゃ綺麗なんです。

 その駟馳山の山頂の様子が、令和4年8月22日の新聞に掲載されていて
 「そうだったんかいーーーーーー」

 何が?って話ですよね。

 駟馳山の山頂には、見どころがあるんですが、その一つが
 グッドウ ヴュー、ですね。発音に注意してください。
 Good View!

山頂の東側は砂丘まで一望でき、天気が良ければ大山も見える
山頂の西側は大谷海岸や網代漁港が一望できる

謎の建物

 そしてもう一つは
 そんなに大きくない経年を感じるコンクリートの建物です。
 「これ、なんだろうなあ」
 と、初めて登ったとき
 「これ、なんだろうなあ、灯台的なやつかなあ」
 と、次に登ったとき
 「何に使われてたかわからんけど、雰囲気あるわ」
 と、その次に登ったとき

コンクリートの謎建物

戦争遺跡

 その建物の正体が、その新聞に掲載されていました。
 なんと、「防空監視哨(ぼうくうかんししょう)」だということです。
 これは、新聞の記事を引用させていただきますが(令和4年8月22日:日本海新聞)
 【戦時中に敵機の襲来をいち早く発見し知らせるために各地に作られた監視施設「防空監視哨」。鳥取県内では24カ所にあったことが確認されているが、終戦間際の設営が多く詳細な資料も残っていないため、未発見の施設も多数あるとされている。・・・(記事はもっとたくさんの事が書いてありました。)】
 とのことです。

 この防空監視哨は、建物がきれいに現存しているようで、10年ほど前までは登山道が整備されていたりと、貴重な遺跡として後世に残そうという動きがあったようです。
 
 駟馳山の山頂は、見どころの一つとして紹介したとおり、眺めが抜群に素晴らしいです。
 また、今回知ることになりましたが、戦争遺跡が残る珍しい山でもあると思います。

 当時の人が見ていた空は、敵機が来るかも知れないという怖い空、でも今は、海の青、砂丘の金色が映える平和な空、同じ空なのにこんなに違う、ノスタルジックで非常に稀有な山であると感じました。

 何だろうな?が
 これだ!とわかれば、見え方が違ってきますね。
 感じ方も、感じるものも違ってくる。
 山だけでなく全てに共通することだとも思います。

 ただ山頂を目指して登るだけでなく、その山に関わるヒストリー、イベント、人、たくさんのことを知って登ると、また登山の魅力が広がるのかもしれません。

 そういう可能性を、期待を感じる山

 駟馳山(しちやま)

 大好きです。

 今回も最後まで読んでくださり有り難うございました。
 鳥取低山シリーズとして展開していこっかなあ。

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