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「ロープワークスクールてむき」のルーツ

てむき?

「てむき」というのは、私が消防士時代に教えていただいた、ロープを結ぶときのコツのことを指します。
※注意
「手向き」は私が勤めていた消防局で使われている言葉なので、日本全国の消防が使っている言葉ではありません。

そのコツというのは、「手の向き」
すなわち「てむき(手向き)」なんです。

どんな結びにも名称やカタチがありますが、例えば、もやい結びを思い出してみましょう。
カタチを思い出されましたか?(思い出せない方は、このページの終わりに写真を掲載していますので、見てみてください。)

では、1本のロープをどういう手順で結んでいくと、もやい結びのカタチになるでしょうか。
手順が思い出せた方は、実際にロープで、もやい結びをつくってみてください。

…どうでしょう。

結べましたか?

では、何回も繰り返してみましょう。
何回も同じように結べますか?

繰り返し何回でも同じように結べる方。
いつでもどこでも、もしかしたらロープがどんな長さであっても、もやい結びをつくることができるでしょう。

反対に、毎回のように「あれ?ん?どうだっかな?」となっている方。
もしかしたら同じ手順で結べていないのではないでしょうか。

「同じ手順で結べていない」を問題だとすると、どんなこともそうですが、それには起こってしまう原因や理由があります。

それを解決するためのコツこそ「てむき」なんです。

消防士は「てむき」の使い手?!

 結びのことについて、私がここまで考える理由のひとつには、消防士として勤務していたということがあります。

 同じ手順で結べるということは、例えば確実性や迅速性、安全性の質が高く求められる消防の現場において、必要なスキルのひとつになります。
 それは、ひとつのミスや、やり直しにより、活動の時間が左右され、それが命に直結してしまうからです。

 そのため、私が消防士として働いていたときは、毎日の訓練により、繰り返し何回でも同じように結ぶことができるようにしていました。
 ※消防では、ロープを結ぶ訓練のことを「結索(けっさく)訓練」といいます。
 ※ロープを結んだり解いたりすること、ロープを使って活動することを、総じてロープワークと呼ぶことが一般的になっているみたいなので、今後はロープワークという言葉を使っていきます。

 その毎日の結索訓練のなかで、よく話題に挙がっていた(挙げていた)ことが「手向き」なんです。(結びのカタチを覚えている前提です。)
 「この手向きでは結ぶときに一手多いな」
 「一手少ないとタイムが早くなるな」
 「この手向きにした方がミスが少なくなるな」
 などなどです。

 結びのカタチを覚えているとか、同じ手順で結べているとか、ということではなく、結ぶときの「手向き」が大切であるということです。
 こういったことから、ロープを結ぶときの「手向き」について、消防ではとても研究されているということになり、消防士は「てむき」の使い手ということになるのです。

ロープワークスクール?

 ロープは、私のお仕事のフィールドである山中はもちろん、キャンプでも使われることがありますが、日常生活では、靴紐を結んだり、紐で新聞紙をまとめたりと、割と身近なシーンで扱われています。

 さらに近年は、災害多発による防災意識の高まりから「ロープワーク」が注目されています。

 ただ、ロープワークと聞くとハードルが高そうなイメージで、何から始めればいいの?どんな結びを覚えればいいの?ロープの種類は?太さは?などなど、不安やわからないことが多くあると思います。

 それらを解決するために、ひとりでも多くの方と一緒に、ロープに触れて、結んで、楽しんで、登山やキャンプ、日常生活はもちろん、いざというときにスムーズにロープワークができるよう、元消防士の私が、これまでに培ってきたロープワークのコツを伝えられたらいいなと考え、ロープワークスクールをやってみようと、開催を決断いたしました。

 第1回は、2024年10月26日(土)に鳥取市で開催いたします。

 高校生以上の方でしたら、どなたでもご参加いただけるような、ロープワークの体験プログラムを準備しています。

 具体的には、登山やキャンプ、日常生活で使えるロープの紹介や、覚えておきたい結びのカタチ7選の紹介、解けない靴紐の結び方、ロープワーク体験などとなっていますので、ぜひ、ご参加ください。

ロープワークスクールてむき

🟠開催日時
 2024年10月26日(土) 9時30分から11時30分

🟠開催場所
 鳥取県立生涯学習センター

🟠参加対象者
 高校生以上(学生は保護者の同伴なしでご参加可能です。)

🟠募集人数
 10人(最少催行人数5人)
 Field Only LINE公式アカウントでの申し込み先着順となります。
 複数人お申し込みの場合は、人数調整をお願いする場合がございます。

🟠ご準備していただくもの
 ロープなどはField Onlyが準備しますので、お客さまがご準備いただくものは特にございません。
 お飲み物などは、お持ち込みをお願いいたします。

🟠服装
 体を動かすのは手がメインになりますが、動きやすい服の着用を推奨します。
 履き物の推奨は特にありません。

🟠参加費
 大人 おひとり 3,000円(税込)
 学生 おひとり 1,500円(税込)
 小さなお子様連れの方も会場に入っていただけますが、保護者の方はお子様から目を離すことがないようにお願いいたします。

🟠決済方法
 現金のみ(当日、現地でのお支払いをお願いいたします。)
 インボイスには対応していません。

もやい結び

ロープの流れがわかりやすいように結んでいます

このブログの主人の正体 整備士→消防士→登山ガイド・・・変態中

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松本 和志 登山ガイド / 男性

 登山ガイド(JMGA登山ガイドステージII)  国際マウンテンリーダー(IML)ハイキング・トレッキングガイド  元消防士・勤続21年(各種災害出動経験2500件以上) 挑戦があるから生きている!  これからは、登山に挑戦する人との共感、共有を通じ、一緒に笑顔になれる人生を送りたいです。  このブログでは、私の挑戦、失敗や成功、喜怒哀楽を書き綴っています。私の挑戦が誰かの何かになれば幸いです。

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