ピコがついても険しい山
せっぴこさん(雪彦山)という名称ですが、とても可愛らしいというか、なんかこうホヤっとする感じですよね。なんかこう登りやすそうですよね。ピコっと行って登れる感じしますよね。なんせ「ピコ」なんでね笑
いや、よーわからんわ、ですね。
はい、で、しかしです。
この山を名前だけで判断しちゃーまずいですよ。
登山口からいきなりの急登で心拍数が爆上がりになりますし、山道の途中は岩場で鎖場がそこかしこ。
これは写真をアップしますが、たぶん伝わんないです笑
なので、一緒に登りに行きましょう。
それから、湿った環境だと山ビルがいつの間にか体のどこかにくっついてことも・・・
今回は快晴で登ることができたので、山ビル被害には遭いませんでした。
姿も見なかったので、どっかで休んでたんですかね。
こんなピコ山ですが、ロッククライミングをする方にとっては名所としても知られているみたいです。
確かに、私が前回登ったときも険しい岩山を確認しています。
んが、とんでもない高さの岩山ですし、どこをどう登るんだろう?って感じです。
ロープだとかハーネス、ヘルメットだとかのクライミング装備が必要だとは思うんですが。
さてさてそんなことよりも登山ですね。
雪彦山にポイントマップあり
雪彦山の登山口付近にはポイントマップがあるんですが、このマップには登山道のところどころに設定されている、ポイントが表示されています。
これなんだ?
ですよね?
このポイントになんですが、姫路市消防局と雪彦山遭難対策協議会の名前が連なっている看板が立ってます。そこにはいったい何が書いてあるんでしょう。
まずはポイントの記号ですね。上の写真では「A-7」になります。
雪彦山ポイントマップに落としてあるポイントです。
それと、これは有難いですね。
携帯各キャリアの電波受信状況が掲載されています・・・・・
ドコモ、はいはい
au、あーハイハイ、ですよね
ソフトバンク、うん、まあそうだわな
・・・
あれ
ら、楽天・・・
ですよね〜笑
ということで、ポイント設定の当時、楽天はなかったんですかね。
ただ、これだけの情報があると、遭難事故があったときに役立ちます。
なにせ電波状況は良くなってきているにしても、山中にはまだまだ不感地帯があるわけで。
このポイントに移動すれば電波があるぞー、なんてことが「命」に繋がることもあると思います。
それから、その場所の名称ですね「馬の背」と書いてあります。
それと、ルート案内。
充実してますね〜
ちなみにこういうポイントが設定されている山、私が登った山の中にはほとんどありません。
なので、こういうポイントがない山では、登りながらでも電波を確認したり、そのポイントを地図に落としながら歩くってことも必要なんでしょうか。
自分の中にバチっと「こうしながら」ってものがないので、まだまだエンジョイ登山なんだと思いますが、エンジョイだとしても、備えという意味で、意味ある行動が取れる登山者になりたいですね。
ふと
で、ふと、携帯電話がなかったときの登山ってどんな感じなんだろうって。
それこそ基本的な登山の知識や技術が備わっていて、さらにサバイブ能力がないと、何かあったときって生き残れないですよね。しかも、誰にも助けを求めることができないわけですもんね。
先人はとてつもなく厳しい環境で登山されていたんでしょう。
山岳遭難や山岳事故を扱った書籍を読んでみると、そのときに何があって、どうなったのか、生き残るためにどう切り抜けたのか、などの教訓を知ることができるかもしれませんね。
便利な時代になって、なんでもかんでもネットで情報収集、見れば聞けば経験しましたって顔、してしまうところがありますが、ルーツを知り、教訓から学び、自分の血肉としての知識や技術を蓄え鍛え、それを実際のフィールドで実践する。経験する。これが大事なんだと感じます。
こういう考え方的なものは、また別シリーズに書いて行きましょうかね。
ひとまず今は、実践と経験・・・
うん、これは永遠に大切なので、私はたぶん死ぬまでやり続けるんでしょう笑
ロックをクライミング
さてさて、早よ登れーや(翻訳:早く登ってね)って声が聞こえてきそうですが聞こえてますよ笑
いよいよ登山開始です。
雪彦山にはいくつかのルートがありますが、前回登った感じだと、下山のときに急登を下るのは避けたいなあということで、
A-1 → A-9 → B-5 → A-9 → A-14 → A-1
のルートを取ることにしました。
前回はB-5(三角点雪彦山)まで到達できなかったので、今回こそは。ですね。
天気は快晴で「自称晴れ男」健在です笑
雪彦山をA-1からA-9ルートで登ると、はじめからいきなりの急登です。
割と大腿部をグイッと引き上げないといけない場所もあるので、つま先で歩くような感じだと、早めに大腿二頭筋と下腿三頭筋がぶっ壊れます笑
「太もも」とか「ふくらはぎ」とか使ってないですが、ここは見守ってください笑
もっと詳しく体のことを知ると、、、、、あ、いいこと思いついた笑
けど、教えません笑
雪彦山の山道ですが、木の根だとか岩だとかが割とそこかしこです。
登りにくいことはないんですが、軽く登れるような感じは「ない」ですかね。
そうそう、冒頭でもお話ししたとおり、ここ雪彦山はロッククライミングをされる方にとっては名所ということなんですが、鎖場だけでなく、出雲岩っていうんですかね、ここに至るとプロテクションがいくつも確認できます。
(クライミングの専門用語に関しては正しく理解できるように、現在、学習中です。)
なんですが、こんな岩に登るん?(翻訳:この岩に登るの?)
いや登れるん?(翻訳:登れるの?)
それがこちら↓
いや、これヤバいでしょ笑
どこ登るんですかこれ笑
ロッククライミングには挑戦してみたいんですが、いずれ私もこれを登れるようになるんでしょうか?笑
いや、でしょうか?じゃないですね。
やんないとわかんないので。
どこまでできるもんだかわかりませんが「挑戦」してみたいなって。
ということで、現段階ではなんもできないので、オーバーハングの下(写真の下側)に見える大きなロックをクライミングです。
写真ではわかりづらいですが、中には人の何倍もの大きさのロックがあるので、ヘルメットをかぶってクライミングすることにしました。
えーと、ただ大きな岩が並ぶ山道をヘルメットかぶって歩いたってだけです笑すんません
高度感が最高のスパイスに
ヘルメットを装着してしばらくですが、とんでもない景色に遭遇します。
セリ岩の先にある景色ですね。
ここは前回の登山で「景色がガス」だった場所なんですが、晴れるとこんなことになるのかって笑
紅葉が進み・・・
下の方はまだだわ笑
でも、ここ、とっても高所で、眼前に広がる見晴らしが最高に素晴らしいですよ!
崖上なので、下方がスッカーーーーンと切れていて高度感がありますが、それがまたこの景色のスパイスになって最高の見晴らしを演出してくれているのでしょう。
で、こんな爽快な景色の近くに次のポイントに向かうために通らなければならないセリ岩ってのがあるんですが・・・こ、れ、が、また狭いんですよ。めちゃめちゃ狭いですよ。ほんとに。
めちゃめちゃ広がりのある景色からの180度回頭・・・
疑ってますか?
ほんとですか?って聞こえてきそうでもう聞こえてるので、見せちゃいましょう。
ね?
でしょ?笑
狭いでしょ?
全員が通れるのかって?ですよね?
確かにこの山道は通れない方がいるかもしれません・・・
ただ、大丈夫ですよ。
通れなくても巻道がちゃんとあるので。
なので「せまっ!通れるかこんなとこ!」
って吐いちまって巻いてください笑
私は頭の大きさ以外、全体的にジャパンMサイズなので、ご参考までに笑笑
あ、ちなみに頭はヘルメットかぶって通れましたよ笑
大天井岳から三角点雪彦山
いよいよ前回撤退した大天井岳の山頂です。
その少し前の山道ですかね。
ロックをクライミングしながらの山道が続いています。
そこをご年配の男性が下ってこれました。
あらららら
ここを下るんだなあ
なんか軽装だなあ
まあ私に他の登山者さんのことをアセスメントできるようなスキルはまだないんですが、それにしても軽装だなあと。ULハイクを目指してるって感じでもなく、ただの軽装ですね。
慣れておられるのかな。
以前、正常性バイアスの話をしたかもしれませんがしてないかもしれませんが。
「何も起きない」
この思考でハマっちゃうみたいですね。
事故や怪我なく登山を終えることができるのがイチバンです。
ただ、何を想定して何を準備するのか、を考えたかどうか。
装備を増やせば何にでも対応できるかもしれませんが、重過ぎて身動きが取れなくなったり体力がすぐなくなったり。
装備を減らせばフットワークは良くなって体力も長持ちですが、急なことに対応できるものが手元にない状態となる。
私自身、想定が甘かったり、考えすぎて無駄に体力使っちゃったりって、もちろんやっぱりあって。
でもそれを続けることで気づけることもあるんですよね。
で、「何を想定して何を準備するのか」をベースに置いて、そのベースをフィールドで展開して経験にすることで成長できるんじゃないかなと。
登山者として全国で起こる事故だとか遭難だとかのニュースを見聞きすると胸が痛くなっちゃいます。
少しでもその事故や遭難が無くなるといいな。
みんなが登山を「危ない」じゃなくて「楽しい」と考えることができること。
なんかそういうことに携わってみたいって。
なんかおっきな話になっちゃいましたが、有楽無事故無遭難を心から願うのでした。
大天井岳を過ぎると、雪彦山まではあと少し・・・なんですがなはずですが。
そうなんです。なんとまあ、ええまあ何事もなく到着しましたよ笑
大天井岳まではかなり多様な表情を見せていたルートですが、大天井岳から雪彦山の三角点までのルートはといったら、落ち着いた感じ・・・ですかね。
ということでサックサックサクサックと歩けば雪彦山の三角点です。
が、眺望は・・・そんなに・・・ですね。
一緒に登った仲間と「いや〜着いたなあ」なんて言葉を交わしながら
静か〜に各々が昼食を終え・・・
サーんと帰りましょ。
地蔵岳
雪彦山の登山ルートになるんですが、我々が選択した下山ルートからほんの少し離れたところに地蔵岳という岩山があります。
この地蔵岳なんですが、前回わたしが下山ルートを外れているのに気づかず、途中まで登ってしまった岩山なんです。
(私「・・・あ〜ここか〜」「前回ルート外れたときの」)
チ「登れるんですか?」
私「オレ途中まで登っちゃったけど、上まで行こうと思って登っても、たぶん装備がなかったら安全に下りれんよ(翻訳:下りられないよ)」
私「その少し上までくらいなら大丈夫だ」
チ「じゃあ、下りれるとこまで登ってみたいです」
私「・・・んじゃ行ってみるか」
「あ〜しゃガッチリ岩つかんでいこう」
「素手にして3点支持を確実にしようで〜」
でしっかりとホールドしながら、ソロリソロリと慎重に登っていきます。
ん?着いた、ぞ?
着いちゃいましたよ。
地蔵岳のピークに。
うわあ〜あ〜あ〜
ものすごい高度感と見晴らしです。セリ岩の奥よりも遥かに爽快です。
しかも緊張しながら登ってきたので、それからの解放というか。
スドーーーーーーンって心が一気に軽くなるっていうか。
ね。
これはすごい
ただ、ピークはゴツゴツとした岩で歩きづらいので、移動するときは注意を怠らないようにしないとね。
それがこちら↓
この地蔵岳の写真に太陽さんが見えていますが、この太陽さん、このあと目の前の岩壁の向こうに沈んでいくんですよね。
と、いうこと、は。
なんです。そうなんです。
地蔵岳、日陰になっちゃいます笑
暗くなるのは登下山に限らずいろいろなリスクが出てくるので、まだ日が直射なときに、高いところからは移動したいですね。
岩山を下りるルートをしっかり確認して。
しっかりと岩をつかんで。
少しずつ下りていきます。
これは個人的な印象ですが・・・
登ってるときと下りてるときの岩山の様子が違って見えます。
登るときよりも下りてるときの方が緊張します。
下りてるときは足をかけるとこが非常に見づらいです。
このあたり、経験を積んでいくと理屈がわかってくるんでしょうが、今は・・・
確実に下りることを考えるだけですね。
そして無事に地蔵岳から下山完了です。
ほっと胸をなでおろし、でも下山完了時も緊張からの解放感で程よい心地良さと達成感。
・・・・
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・
なんでしょうか。これは。
このワクワクとする感じ。
緊張と解放
困難と達成
今考えられる「挑戦の人生」に必要なこの4つが全て揃ってるような・・・
さてさて、下山しないと日が暮れちまいます。
地蔵岳から登山口までの下山コースですが、テクテク歩いてける山道ではないので、転倒転落滑落しないよう慎重に下りていきます。
体全体を使って、頭を使って、先を見ながら予測しながらです。
登山って、そういう意味では 判断→決断→実行→評価 の連続中の連続なんですかね。
期間や状況を考えてみると、緩急いろんな時間軸もありますし、うん、とっても面白いですね。
毎回が決まっていない。いや決めていても何かが起これば決めないといけない。
緊張と解放、困難と達成
これは自分の中の登山の新しい魅力を発見したか!?
今回は3人で登山でした。
それぞれが自立した大人というこもあってか、互いに配慮の言葉を交わさなくても、見てくれてたり、振り向いてくれたりとその行動は「目配り」「気配り」「心配り」が行き届いたチームなのでした。
今度はどこ登る?笑
ということで、3人とも有楽無事故無遭難な『有楽無事』に下山です。
とっても有り難うございました。
次回はお決まりの「ギャラリー」です笑
生存確認
少し間が空いてしまいましたが、また更新頻度を上げていきますので、見離さなずに読んでくださると嬉しいです笑(更新が生存確認なので・・・って自分で言っといてね笑さーせん)
よろしくお願いします。
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