能動的な長野トリップで未知の体験Vol.3 » Field Only

能動的な長野トリップで未知の体験Vol.3

長野県伊那市にはソウルフードがある

このシリーズのVol.1で気になった方がおられると思いますが・・・なってて欲しい笑

「ローメン」
ね、ですよね。

それがこちらです↓

これが伊那市の名物「ローメン」でっす!

わかってますよね?笑

そうです!

もう・美味い

です笑

中国風料理とローメンの館「萬里」

この美味しそうな・・・いや、そうなじゃなしに、マジでうんまいローメンを食べたこのお店は「ローメン発祥」の「萬里」さん。

近くのお蕎麦屋さん店主から紹介してもらった長野県伊那市のソウルフードをどうしても食べたくて、そしてやっぱし「元祖」を味わいたくて、長野トリップ2日目の晩ごはん時に勢いでお店に突入!

お蕎麦屋さんから事前に聞いていたのは、ラーメンでもないし、焼きそばでもないってことと、食べ方があるってことで、そのまま食べずに味変した方がいいですよってこと。なんですよ。
ね。気になりますよね。「ローメン」

実際に出てきたローメンを目の前にすると、麺はスープにひたっているんですが、スープの量はラーメンのそれほどあるわけではなく、かといって、スープのない焼きそばというわけでもない・・・こりゃー確かにラーメンでも焼きそばでもないなあ。

ふと下を見てみると、テーブルに「おいしい食べ方」が置いてあったのでそれを参考に・・・「ふむふむ、まず、ソースと酢を1周・・・・」
「ん?ソースと酢?なんか味の想像がつかんなあ」です。
でも、お蕎麦屋さんの店主が言っていたことを思い出して、ここは思い切りやってみようと。

ソー、スーっとそれぞれ1周して、しっかりと混ぜて・・・実食!!!

う、う、う、うーーーーーーーん
めーーーーーーーーーーーーー

そう、うめーです笑

もう個人的にジャストフィットの「うんまい味」

でも、なんて言うか、言葉で伝えられないです笑
複雑です。伝えたいけど伝えられない笑
これは、食べた人にしかわかんないですよ、ぜったい笑

で、萬里さんのローメンは量がしっかりとあるので、味チェンです。
ごま油、ラー油、にんにくペーストをお好みで・・・・
するとどうでしょう・・・

ぬうぉーーーーーんめーーーーー!!!

そう、うめーです笑
めちゃめちゃに笑
はちゃめちゃに笑

あっと言う間に、ご馳走様です。

ローメンの話

萬里さんに私が赴いたのは閉店40分前ぐらいだったでしょうか。入店時、店内には数名のお客さんがおられましたが、私がローメンを食べ始めるころに、お客さんは私ひとりになりました。

そこで、店主さんに
「ローメンを初めて食べたんですが、めちゃめちゃ美味しいです。めちゃめちゃ好きな味です。」
「しかも、お客さんがお店のローメンの味を変えるって、面白いですよね。美味しくて面白いって、経験したことないかもしれません笑」
「ただ、家族とかでもあると思うんですが、提供したものの味を変えられるのって、なんか作ってる方としてはあんまり気分良くないんじゃないのかなって思うんですけど・・・」
と伝えたところ

店主さんが
「気に入ってくださって、ありがとうございます」
「これがローメンの食べ方なんです」
「ベースはしっかりと味付けをしているので、そのまま召し上がっていただいてもいいんですが、お好みで味変をすることで、お客様一人ひとりがお気に入りのローメンの味にすることができます。」
「ローメンには人それぞれの味が・・・ある。こんな食べ方をするメニューはなかなかないと思いますよ笑」
と穏やかにそして温かく教えてくださいました。

このあと、私が鳥取から訪れていることや、消防士を引退して登山ガイドを目指すことなどを聞いてくださり、「大変な道ですが、がんばってください。お近くにお立ち寄りの際はまたお越しくださいね。」と。

もう、好きです笑

下山中の衝動が脳みそ揺るがすレベル

この「ローメン」との出逢いがあった次の日、私は木曽山脈の「木曽駒ヶ岳」を登ることになるんですが、イロイロあって、予定よりも2時間くらい多く歩いてヘトヘトになっちゃいまして・・・

で、その下山中ですね、ロープウェイに間に合うんだか間に合わないんだかの瀬戸際で、とんでもない角度の千畳敷カールをハアハアいいながら下っているときでした。

どこからともなく「ローメン食べてえ、ローメン食べてえ、ローメン食べてえ、ローメン食べてえ、ローメン食べてえ」とヘビロテどころか鬼ロテです笑
そうなんです。脳みそがローメンを求め始めたんです。
私の意志ではないですよ笑
脳みそです。
なので抗えないのです笑
私のせいじゃありません笑

どうやら疲れにはローメンという公式かなんかにハマったんですかねえ笑

ということで、下山したらローメン・・・だわな〜

汁あり・汁なしローメンがある

で、地元の方との話の流れなんですが、宿に帰って話を聞いていると「汁なしローメン」ってのがある、ということで、その汁なしローメンで有名なお店の名前を聞いて、そこに行くことにしたんです。

ほんとは「萬里」さんのローメンを食べたかったんですが、脳みそも「萬里」さんになっちゃってるんですが、せっかく長野に来たわけですし、違うやつも食べてみようってことに・・・しちゃったんですよね笑
ありますよね?みなさんにもそういう選択ってね(仲間が欲しい笑)

んで、「汁なしローメン」を実食して・・・完食して。
うんめ!

それで・・・
まさかの・・・

「萬里」さんに駆け込んで「ローメンはしご」です笑
私は「汁あり派」でしたね〜

なんかねえ、汁ありローメンというか、「元祖ローメン」がめちゃめちゃ好きになっちゃったようなんです笑
これはもう万人に伝わらないとは思いますが、ほんとに・・・で、宿に帰ってからそのことを話すと「ローメン食べたあとすぐにローメン食べます?」って地元の方が大ウケ笑

また、食べたい笑

最近の若者は汁なしから入るらしい

このローメンはしご事件の翌日の早朝、私は長野県伊那市から鳥取までの帰路につくことにしていたんですが、宿で出会った方々が「朝食で社会貢献活動」をやっていて、宿の管理人の方が「そこに朝食を食べに行きませんか?」と誘ってくださり、その場所まで足を運ぶことにしたんです。

そしたらですね、そこにおられました。ローメン愛好家が笑

で、前日のローメンはしご事件のことを話すと、そのローメン愛好家の方がローメンについて詳しく教えてくださったんですが、ローメンは汁あり派・なし派で2極化していますってことなんです。

さらに「元祖ローメンは汁ありだが、最近の若者は汁なし派から入る傾向にあって、それを食べ続けていくと最終的には汁あり派になっていく笑」らしいんですが、私の場合、汁ありからの汁なしからのラスト汁ありまでの流れが速いってことで笑

そのローメン愛好家の方から言われたのが「最初から元祖の「萬里」さんのローメンが合ってるなんて、よっぽど合ってらっしゃるんですねえ笑」って大ウケでした笑

地元の方に愛されてるんですねえ笑

そう言えば、このローメンはダム工事で集まった出稼ぎ労働者の胃を満たしていたとか、そういうことなら、木曽山脈でヘトヘトになっていた私の胃が・・・胃どころか脳みそが「萬里」さんのローメンを求めていたのは納得ですね!

体がヘトヘトになっても、ローメンでスタミナリカバリーはバッチリです!!笑

2度目の「萬里」でルーツと変化を知る

木曽駒ヶ岳から下山して、宿に帰り、汁なしローメン後に「萬里」さんへ走り、ローメンはしご事件を起こした私ですが、2回目の訪問のそのとき、また店主の方と話す機会をいただけました。

まず、連日なので顔は覚えていただけてました笑

「ローメンお願いします」
「ありがとうございます」


そして、脳みそと胃袋を完璧に満たしてくれるローメンをガッツリといただいたあと、店主の方にローメンのルーツや変化を聞くことができました。

ローメンが誕生したとき、ローメンは「萬里」さんのローメンだけなんです。
当たり前ですが。
で、イロイロなところがローメンをやり始めて、さらに時代の流れや流行などから、いつしか使われている具の肉の種類が変わったり、汁なしになったり、いろいろな変化をしていき、今では各店舗が工夫を凝らして色んな種類のローメンができている。ってことなんです。

ちなみに「萬里」さんのローメンの麺は60年前から同じ製麺所で作っていただいているみたいですよ!
もうそれだけで歴史を感じるし、それを「変えない」っていう力強さや拘りをヒシヒシと感じるわけでよ!まさにここだけでしか味わうことができないっていうプレミア感もあるじゃないですか笑
さらにこのローメンは、学校の給食にも出てくるそうなので、もうそれこそ地元に根づいたソウルフードであることは間違いありません!

ローメン食べた過ぎて話が過熱&脱線してますね笑
ひとりでね笑

私がルーツや変化の話を聞いて改めて思ったのは、やっぱり元祖のパンチ力は凄い。工夫されたローメンは、もちろん美味しいんですが、元祖のパンチはスゲーです笑

で、元祖の「萬里」さんを知らずに初めから現代にアジャストされたローメンを食べていたら、私にとってのローメンというのは「現代ローメン」だったんだろうなあって、思うんですよね。

始まりのローメンはローメンだったけど
種類が増えたローメンのなかには、始まりのローメンじゃないローメンがある
でも、現代ではそれをローメンと呼ぶし、食べている人もローメンだと思って食べている

・・・だから大切にして欲しい
「元祖ローメン」があることを

ローメンに限らずですが、その時代、そのタイミングでアジャストしていくっていうのは、生き残っていくためだったり進化には必要な過程だと思います。ただ、ルーツを知ると、よりそのことを深く知ることができたり、興味を持つことができたり、あるいは大切にできたり、もしかしたら更なる進化に繋がるヒントが隠れているかもしれないなあ、と私は感じています。

なんか哲学みたいになっちゃっいましたね笑

私は元祖ローメンが大好きです!
そして現代にアジャストされたローメンにも興味があって食べてみたい!

ちなみに6月4日は「蒸し麺の日」らしくて、ローメンを扱っている色んな店舗のローメンがワンコインで食べられる企画があるとか!

激アツ!!



これを書いてたら、消防士のときにチカラいっぱいお世話になっていた大先輩から「佐治谷話のだんご」の話を聞いたことを思い出しました。
時代や環境、モノやコトは変わっても変わらないことってありますね。

それでは。

このブログの主人の正体 整備士→消防士→登山ガイド・・・変態中

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松本 和志 登山ガイド / 男性

 登山ガイド(JMGA登山ガイドステージII)  国際マウンテンリーダー(IML)ハイキング・トレッキングガイド  元消防士・勤続21年(各種災害出動経験2500件以上) 挑戦があるから生きている!  これからは、登山に挑戦する人との共感、共有を通じ、一緒に笑顔になれる人生を送りたいです。  このブログでは、私の挑戦、失敗や成功、喜怒哀楽を書き綴っています。私の挑戦が誰かの何かになれば幸いです。

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