岩手山
【2023年7月4日備忘録】
秋田駒ケ岳の研修を終えて、さらに北上を続け、岩手県の岩手山へ。
ただ、せっかく岩手県に来たんだから「八幡平も歩きたい」ってことで、急遽、岩手山と八幡平を1日で登る計画に変更します。
1日で2つの山に登るため、効率的な動線を調べ、当初予定していた岩手山の馬返し登山口からの登山を、焼走り登山口に変更したんですが、この変更が、とんでもない出会いを引き寄せることになるとは・・・
車中泊場所から登山口に移動して準備していると、ポツリポツリと登山者が集まってきます。
「ん?ガタイがいい人いるなあ。白い半袖から見える腕がムキムキ・・・あの人も登山かなあ。」なんて、周りを見ながら準備を進め、いざ登山開始です。
このコースは、焼走りというだけあって、活火山の岩手山から流出した溶岩の様子を、ダイナミックに感じることができます。さらに、コースの途中にはコマクサが群落していて見応え抜群。コマクサが気に入り始めていた私にとって、ここはお気に入りのルートになりそうです。
なんですが、岩手山は鳥取からかなり遠いので、なかなか来れないなあなんて感じましたが、絶対また来たいですね。
溶岩が流れ出た様子をダイナミックに感じることができる
山道のすぐそばにある噴出口跡
ちょうどコマクサの群落を見ることができる山道を歩いていると、力強い足音が近づいてきます。
そう、駐車場で見かけた半袖ムキムキの男性です。
「こんにちは」から始まった会話は途切れることなく、コマクサ撮影などをしながら、岩手山がカッコよく見える中腹にいたり、ピーク&お鉢巡りと、岩手山満喫コースをご一緒させていただく運びに。
この男性(やなさん)は、黄色の山野草がお好きということで、登山道に咲く、誰の目にも止まらなそうな山野草を見つけてパシャ。私の目には同じにうつるお花も、種類が違うことを見極められるご様子で、パシャリパシャリ。ほんとに好きじゃなきゃ見つけられないですよ。
なんだか私の心をくすぐってくるコマクサ
中腹から望むことができる岩手山の山容
私の目にはみんな同じに見えるキバナノコマノツメ
この男性と会話を重ねていくうち、びっくりすることが。
どうやら全く同じ理由で登山口を変更したらしい。そんなことあります?!
しかも登山の時間も一緒て。ね。これで、グッと距離感が縮まって、八幡平でも会えるかもなんて。
下山は途中までご一緒して、やなさんと出会ったコマクサ群落で一旦お別れとなりました・・・・・・が、わたしが下山すると、駐車場で待ってくださってるじゃないですか!?
「このあとどうします?」からの「八幡平に集合で」で、八幡平へハンドルを切ります。
山岳信仰が色濃い岩手山お鉢巡り
2人で撮りましょうと記念撮影
八幡平
限りある時間に回ることができるルートを選び、登山というより散策に近いルートをご一緒させていただき、おしゃべりしながら周回しました。
ゆっくり歩くと見える景色
写真の撮り方を教えてくださり迫力が出る
隠し撮り
私が公務員(消防)を辞めたことを伝えても「なんで?」と聞いてこなかった、やなさん。
やなさんも私も人生イロイロ波乱万丈。
誰かにとって特別なことは、我々にとって特別なことではないという共感がありました。
やなさんのお人柄で「やなさん」と呼ばせてもらえることに。
私のことは「まっちゃん」と呼んでくださり。
ああ、こんな人がいるんだなあって、こんな人に巡り合わせてくださって、ありがたい人生だなって、ほんとにほんとに心から感謝です。
ええ顔しとるがな
八幡平を下り終える前、ポツポツと雨が。
楽しい登山でラストは雨か、なんて。
着替えを、ささっと済ませ「晩御飯どうする?」に間髪いれず「ぜひご一緒に」と。
晩飯を探し求めて八幡平を下っているときその道中・・・
でたー!!!
虹だー!!!
八幡平にかかる出会いを彩る虹
車を空地に停めて、やなさんと虹を見て、めちゃめちゃ感動。
やなさんとの出会いを、虹が彩ってくれて。
虹が出るきっかけとなった、八幡平ウォークラストの雨に感謝。
八幡平近くの町中華料理屋で満腹に食べさせてもらいましたが、それにも意味があって、やなさんからたくさんのことを学びました。
やなさん、ありがとうございます!
そしてお別れのとき・・・
やなさん「いってらっしゃい」
わたし「いってきます」
八幡平の帰り道は優しい茜色に染まっていました。
出会いに感謝です。
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